闇金に対する法律家の取り組みについて

日常の生活をしていて自分が稼いでいる範囲で何でも賄えれば問題はありませんが、人生には予期せぬことも起こり、思いがけない出費を強いられることも多々あります。そんなときに気がつかないうちに借金の泥沼にはまってしまい、闇金に手を出してしまう人もいます。闇金は一度関わってしまうと素人が対処していくのはとても大変です。ここでは闇金に対する法律家の取り組みについてご案内していきます。

①闇金関連で相談可能な法律家

まず初めに闇金問題で相談できるところにはどんなところがあってどのような対応をしているのか見てみましょう。

生活消費センター

消費者が悪質な企業や業者から経済的な被害を蒙った場合に相談できる窓口です。話は聞いてもらえますが、最終的には専門の弁護士に行くようアドバイスされます。相談にはのりますが闇金に関しては生活消費センターで解決にまで至るのは難しいでしょう。

警察

闇金の取立てで暴力事例が発生しない限り、通常の取立てでは警察は民事不介入ですぐに動いてはくれません。通常警察で話しを聞いてもらうのは生活安全課にいきます。警察に助けを求めるメリットはお金がかからないことです。一般人からの被害届だけでは闇金業者の逮捕にまで至るのは難しいようです。警察に相談に行って業者に対して警告電話はしてくれますが、それで一時的に業者からの取立てはストップしてもほとんどのケースで、取立ては時間がたてば再び始まります。

法テラス

法テラスとは国家によって設立された法律に関する相談ができる公的機関です。法テラスを通して近くにいる弁護士を紹介してもらえます。3回まで弁護士との無料相談と、法テラスに費用を一時的に立て替えてもらうことが可能です。但し依頼する場合審査と弁護士相談までに時間がかかることと、弁護士を選ぶことが出来ないというデメリットがあります。

被害者の会

クレサラ被害者の会は「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」が正式名称で借金の返済に困っている人の相談にのるNPO法人で全国で63の被害者の会が加盟しています。相談に行くと被害者の会が対応方針を決め、弁護士を紹介してくれます。入会金・年会費の他に弁護士費用がかかります。但し被害者の会を装った悪徳業者も存在するので要注意です。

闇金に強い弁護士・司法書士

闇金に対する交渉ノウハウと実績を持っている法律家です。かかる費用の相場は5万円くらいです。闇金は高金利違反と無登録営業で法律を犯していてもちろんそれは承知の上のことですから、闇金対応経験が豊富な弁護士や司法書士が出てくるのを嫌っています。闇金問題を専門に扱って経験もある法律家は、闇金業者を逮捕に追い込ためのノウハウを持っているのが普通です。

②闇金に関連する過去の法律事例

それではここで闇金に関連した過去の判例を見てみましょう。
2005年福岡高裁と2008年最高裁判例により以下の点が認められています。
・闇金融から借りた金は元金も含めて返還する必要がない
・闇金融から借りた後に闇金融に支払った金額はその全額を返還請求できる
とあり、2007年の法改正では闇金の刑事罰は「10年以下の懲役又は3,000万円以下の罰金又はその併科となっています。

③闇金に対応する法律家の取り組み

ここでは闇金に対する実際の法律家の取り組みについて見てみましょう。
近年における闇金業者の手口も多様化していてそれら様々な新種の手口にも対応しています。
・個人間取引として合法を装った貸付
・何度返済金を納めても完済させない手口
・ギフト券や現金以外のもので返済させる
・企業に対して手形や小切手を担保に貸付ける
・いくら払っても元金が減らない
闇金問題に強い弁護士や司法書士は以下の取り組みで対応しています。
・法律家が対応することによって7~8割の闇金業者は即日で取り立てをストップ
・身内や家族、同僚などに知られたくない被害者の状況を把握しているので基本的に「秘密厳守」のスタンスを維持
・ほとんどの法律家が無料相談を行っていて何度でも相談することができる
・一口に闇金業者といっても多くの違ったタイプがあり、普通の企業タイプからヤクザまがいの業者まですべてに順応した対応ができる
・平均弁護士費用は5万円程度で、後払いや分割払いにも対応しているところがほとんど。

④まとめ

最初にご紹介した様々な相談機関に行っても最終的には闇金問題に強い法律家のところに行くことを勧められます。ですから時間を無駄にしないためにも初めから闇金対応の経験豊富な法律家を探すことが一番です。闇金は取立ても厳しく借金がどんどん増えるような仕組みで債務者を追い込んできますので、1日も早い対応がベターなのです。幸い今の時代インターネットでいくらでも必要な情報は入手できますから、例えば「闇金 解決」で検索すると闇金の専門家を見つけることができます。いくつかのサイトを比較してみながら、まずは無料相談してみてください。