判例から見る闇金対応。闇金の借金は返さなくて良い。

闇金から借りた金は返さなくても良いとした判例があります。闇金が金を貸す行為は不法原因給付であるため、元金も返さなくて済むのです。そのためには闇金に強い弁護士に依頼する必要があります。

闇金に関する裁判判決

闇金の借金は返さなくていい

最近は一般的にも過払い金の返還請求という言葉が知られてきています。しかし闇金からの借金をしてしまった人の場合、利息どころか元金さえ支払う必要はありません。闇金とは違法な業者です。しかしいくら闇金であっても、そこからお金を借りたと言う事実に変わりはありません。闇金の借金だからと言って元金も返さないというのは、それこそ違法なのではないかと心配になる人もいるでしょう。

ですが実際に、闇金から借りたお金は元金も含めて支払う必要がないとされています。平成20年に最高裁判所で下された判決により、闇金からの借金は元金も返さなくても良いものとして明示されたのです。またその判例によって、もしも闇金に対して支払ってしまっている金銭があるならば、利息に限らず元金もまとめて返還請求ができる事となりました。

消費者を救う最高裁判決

闇金の借金は返さなくても良いとしたのは、平成20年の6月10日に下された最高裁の判決です。過去最大の闇金事件としても知られ、当時世間を騒がせていた山口組系五菱会が訴えられた際の裁判でした。

それまでの闇金裁判の中にも、闇金に対して不当に高い利息分を返還するよう命じた判決はいくつかありました。しかし元本についてだけは、闇金側の利益として残すことを認められてきたのが過去の判決です。そのため元金も返さなくて良いとした平成20年の最高裁判決は非常に画期的なものであり、後々まで多くの人から賞賛を受ける判例ともなりました。

借金を返さなくても良い根拠

最高裁の判断

ではなぜ借りたお金を返さなくても良いと言う判決が生じたのか、その点に関して疑問を持つ人も多いはずです。法的に金融業として認められていない闇金であっても、取り立てに苦しむ人がお金を借りたと言う事実は確かなものです。借りたまま返さないのは一見不当にも思えますが、法律の原則的な部分を被害者寄りに解釈したのが平成20年の最判なのです。

そもそも闇金とは登録実体のない違法な業者です。その目的はもちろんお金を稼ぐことですが、どうやって利益を出すかと言えば高すぎる利息の設定です。トサンやトゴなどといったあり得ない暴利を設定する事により、借金の元本はほんの少額であっても、利息が増えるにつれて返済額がみるみるうちに膨らんでいくシステムとなっています。

不法原因給付とは

最高裁の判決では、こうした闇金の実態を不法原因給付とみなして厳しく指摘しました。民法では不法な原因のためになされた給付は返還しなくても良いとする条文があります。不法な原因として分かりやすい例の一つには賭博があります。賭博は言うまでもなく違法なものです。そのため賭博のために支払った金額は、支払った人に返さなくても良いという事になります。平成20年の最判ではこの民法の解釈を利用し、違法な営業をする闇金からの給付、つまりは借金を返さなくても良いとしたのです。

戦える弁護士の選定

自分一人で対応しない

借金をしてしまった相手が闇金であれば、法的に返済の義務がない事が証明されています。しかしだからと言って、一般の人が闇金に対してこれらの理屈を述べて返済を免れる事は不可能です。

そこで相談するべきなのが弁護士や司法書士となります。中途半端に身に着けた知識によって、自分自身の力だけで闇金に立ち向かおうとするのは危険な行為です。余計に嫌がらせが激化したり、取り立てが厳しくなったりしてしまう恐れもあります。

身の危険を感じて止む無く警察を頼る人も時々いますが、警察の中には闇金に対する知識が正しく浸透しきっていない場合もあります。相手が闇金であることを明言したうえで相談しても、金を借りて返さないのが悪いと言ったような態度をとられるケースも稀に起こるのです。

適切な対処の取れる専門家

参考リンク:ウイズユー司法書士事務所の闇金相談サイト

こちらのサイトは闇金業者だけでなく後払い現金化業者の対応もしている司法書士事務所の公式サイトです。

頼りとなるのは闇金対応の正しい知識を持ち、その上で適切な対応を強く取れる専門機関です。まずは闇金に強い弁護士や司法書士を探すところから始めなければなりません。それは長い道のりのように感じるかもしれませんが、意外にも頼れる専門家を見つけた後はスムーズに事が運ぶケースがほとんどです。

リスク回避型の闇金

闇金は金を借りた一般人に対しては、当然ながら強気な態度で責めるような取り立てをしてきます。しかし間に弁護士が介入してくると、あっさり掌を返して身を引くケースが少なくありません。

闇金は言うまでもなく違法ですが、闇金業者はその業務で生計を立てています。最悪の場合は逮捕されると言う高いリスクを背負って闇金行を行っているため、危ない橋は極力渡らないのがほとんどの実態です。

相応の知識と実績を持って介入してきた弁護士であれば、闇金が引き下がらないと分かれば警察になんらかの対応を求める可能性があります。闇金を逮捕できるほどの証拠を提示できない一般人とは異なり、弁護士であれば闇金を追い込むだけの手段や知識を備えています。闇金にとってそれはもちろんリスクとなります。そのため一人分の債権を手放してでも、無難に逃れるために取り耐えをやめるケースが多いのです。

借金に悩む人にとって有利な状況を作り出すためには、それだけの実力を持った弁護士であることが必要です。闇金に強い専門機関を探し出せれば、即日とまではいかなくとも高い確率で解決させられます。

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闇金からの借金を即日解決することは本当に可能なのか

闇金の借金問題に悩んでいるのであれば、弁護士や司法書士に代表される法律の専門家に相談することが大切です。弁護士であれば、闇金業者の動きを封じることが可能であり、即日解決することが可能となります。

 

弁護士は闇金業者の身動きを封じることが可能

 

闇金による借金を解決するには、本人の強い意思も必要ですが、ひとりで解決出来るには難しい問題です。しかし、弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談すると、即日解決することが可能となります。ただ、気になる問題が存在します。闇金問題を弁護士に依頼すると、取立てが本当に無くなるのかという問題です。この取立て地獄から逃れたい一心で、依頼したのに取立てが止まらないようであれば、無意味となってしまいます。確実に断言することが出来るのは、弁護士や司法書士に闇金問題の解決依頼を行うと、約9割の闇金は即日で取立てを止めることが可能となります。その理由としては、直接、利用者に取り立てすることが不可能となることが挙げられます。

その他の理由としては、口座及び電話番号を停止させられる可能性があること、逮捕される可能性があることも挙げられます。これらの理由は闇金業者にとって、死活問題です。そして、弁護士に依頼をすると、その後の対応は、弁護士を通じて行うこととなり、利用者が直接、闇金業者と触れ合うという機会は皆無になるというメリットも生まれます。弁護士はその場で一貫とした主張を続けていきます。貸したお金を返済してもらえないようであれば、脅迫行為も不可能となりますし、弁護士と話し合ったとしても、返済は行われないわけですから、闇金側には、メリットが存在しないということになります。

弁護士は手続きさえ行えば、闇金業者が使用している口座及び電話の停止も行うことも可能ですし、警察との協力体制の下、逮捕する方向に話を持っていくことも可能です。闇金業者からしてみると、弁護士が出てくると、身動きが取れなくなってしまいます。そうなりたくないのは明白ですから、闇金業者が手を引く場合が多いと言えます。弁護士に闇金への借金を相談すると、即日で解決するということは簡単に実現出来ます。

 

学生や主婦は弱みを闇金業者に把握されている

 

闇金問題を即日解決することが出来ないタイプとしては、学生が挙げられます。社会性がまだ身についていない学生は、騙されやすい傾向があります。多くはギャンブルでしょう。そのギャンブルに夢中になることから、最終的には闇金にまで手を出してしまいます。脅迫の文句のように学校、そして、両親にまで借金の取立ての連絡が入ってしまうと、どうなるか、ということを考え、弁護士に相談し、即日解決を行うということを躊躇してしまう学生が多いことは確かです。これは、学生だけではなく、主婦も同じと言えるでしょう。主人や職場に借金の取立ての連絡が来てしまうと、自分の全てが崩壊してしまうと考えてしまう主婦の方も多いです。よって、即日解決することが不可能となってしまうことが多いと言えます。

この状況から判断出来ることは弱みを闇金に悟られ、把握されていることが闇金問題を即日解決することが出来ない方の特徴と言えます。しかし、家族に悟られずに闇金問題を解決することは可能です。専門の弁護士に依頼をし、早期に解決してもらい、家族に告げなければ良いだけの話です。可能な限り、闇金を利用してしまった根本的原因を解消しておくことが強く求められます。

闇金の取立てを早期に停止することが可能なのは、闇金専門の弁護士や司法書士となります。当然、依頼者の利益及び名誉を保持する秘匿性を遵守する立場ですから、協力的ですし、秘密厳守を守ってくれますから、相談をし、闇金問題を早期に解決することが問題解決の適切な方法となります。

 

警察に相談しても本当の解決とはいえない

 

闇金を利用してしまうと、犯罪行為に近しい形で、闇金業者は取り立てを行ってきます。本当に身に危険が迫ったと感じた場合は、警察に相談をした方が良いかもしれません。ただ、警察署によって対応の差異は存在しますが、闇金の相談をしても、警察はあまり、動いてくれないことの方が多いようです。被害届を受理しても、証拠が無ければ、警察も動きようがありませんし、捜査も行えません。

闇金は店舗を構えておらず、携帯番号も常に変化しますから、証拠を提出することは難解な作業とも言えます。闇金問題に悩む被害者が多数であれば、警察は動きますが、そうでない場合は、早期に闇金問題が解決するとは保証できないことが現状です。そして、警察に利用者が被害を訴え、警察が闇金に警告を行ってくれたと想定してみると、闇金側としてみれば、いわば天敵に通報されてしまうわけですから、取立てや嫌がらせが激化してしまう可能性も生じます。

警察が逮捕してしまえば問題はありませんが、通常は証拠も少なく、そう簡単には逮捕まで至りません。そう考えてみると、一度、始まった嫌がらせは続いていく可能性が高いと言えます。闇金問題を解決するために警察へ相談をしに行くことは間違った方法ではありませんが、違法な闇金業者に対抗するには、何よりも法律を用いた方法が有効です。弁護士や司法書士に代表される法律の専門家を頼りにした方が穏便に問題を解決することが可能となります。しかも、即日解決することが可能なのですから、闇金の借金問題を抱えているのであれば、早期に相談することをおすすめします。

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闇金業者とは何か?そして、どのように対処したら良いのか?

闇金とは法律を逸脱した利息でお金を貸す違法業者のことです。利息だけではなく、取立て方法も貸金業法に違反した方法を行ってきますので、早期に弁護士へ相談し、適切な方法を行ってもらうことが必要です。

 

闇金とは法律を遵守しない貸金業者のこと

 

巷でよく耳にする闇金ということ言葉があります。最近では、漫画やドラマでその存在がどのようなものなのかということがおぼろげに知られてはいますが、実態はどのようなものなのでしょうか。簡単に説明すると、闇金とは、違法な貸金業者のことを示します。貸金業者といえば、大抵の方は消費者金融を想像してしまいますが、闇金業者と消費者金融は全くの別物です。なぜなら、消費者金融は、貸金業者としての登録があり、貸金業法を遵守しています。

闇金は逆に貸金業者として登録していないばかりだけではなく、法律を逸脱した営業を行っています。10日で1割の利子が発生してしまう「トイチ」や10日で5割の利子が発生してしまう「トゴ」に凝縮されているように違法な金利を上乗せして、お金を貸すということを生業としている側面があります。要するに闇金からお金を借りてしまうと、二度とその手から離れることは不可能となります。一般的には、多くの借金を多数の消費者金融から借りてしまい、どこからもお金を借りることが出来なくなった方が闇金からお金を借りてしまうというケースが目立ちます。闇金の特徴といえば、違法を繰り返し、窮地まで追い詰めるというパターンを繰り出してきます。お金を借りたときは優しく接してきますが、その後は態度が豹変します。

元来、違法業者ですから、犯罪行為を含めた行為で接してきますから、注意が必要です。接触手口としては、雑誌やインターネットで宣伝広告を打ち出したり、名簿を得て、FAXやメールを送りつけ、借主を募集している手口が多いです。借りたい意思を示すと、住所や連絡先、そして、勤務先の情報を要求してきますが、その情報は管理するのではなく、同業者に横流しすることで紹介手数料を得たり、脅しに悪用する手段のひとつとなります。このような闇金には充分な注意が必要です。

 

闇金業者は貸金業法を無視した方法を多用する

 

闇金業者は、利用者の職場及び家庭に直接、返済を要求してくる反社会的行為を多用します。周囲への発覚を恐れる利用者心理の隙間に入り込んできます。そして、返済日当日には、請求はしてきません。回線がつながらない、担当者不在を装い、返済を行うための連絡が取れないようにするという方法を選択します。この方法を取られると、利用者は返済するための口座を教えてもらうことが不可能となり、元金の返済が不可能となって、利息だけが上乗せされるという悪循環に陥ってしまいます。

この方法を繰り返されると、永久に利息分だけを支払っていくことになり、利息分だけで貸付金の元が取れるということになってしまいます。どれだけ支払っても、元金が減少することは有り得ないということです。闇金は、このような反社会的行為を繰り返し、返済不能となってから、本性を現します。闇金業者が多用する手段が電話による催促です。昼夜を問わずに何回も電話を掛け、利用者を監視しているような感覚に追い込んでいきます。こうなると、利用者は、精神的に追い詰められていきます。その電話の利用者が応じなければ、職場や家族にまで電話攻撃が続きます。

手段を選ばずに、容赦なく行ってきますので、職場からの解雇や家族間のトラブルに発展してしまう可能性が高まってきます。滞納が長引くと、自宅にまで訪れ、張り紙を貼られたり、待機されるようになります。執拗に精神的負担を強いてきます。インターホーン攻撃に切り替わり、取立て方法がより攻撃的になってきます。闇金の取り立て方法は違法です。貸金業法では、取立てに関しての禁止事項が存在します。午後9時から午前8時までの取立て、多人数での押し掛け、張り紙や落書き、勤務先訪問がその禁止事項ですが、当然、闇金業者はこれらを遵守しません。犯罪に抵触しない行為ですが、この時点で、貸金業法には充分に違反しています。

 

弁護士からの通知が届くと闇金業者は動きを止める

恐ろしい闇金業者ですが、大切なことは関わらないことです。それさえ、遵守していれば、何の心配も必要ありません。法外な利息と、短期間借り入れを謳っている業者は闇金業者と疑っても、間違いはありません。現在の利息制限法では金利の上限は、年間最大で20%までと決められています。これを超過してしまうと、暴利となります。この暴利を年間の利息で表現をしてしまうと、借りる方も少なくなってしまうために、闇金では借入期間が数週間程度の短期間のものがほとんどとなります。

そして、身分証明書ひとつで融資することや電話1本で融資OKを謳う業者も闇金業者と言えるでしょう。甘い言葉で融資を持ちかけてくる手段は、闇金業者の常套手段といえます。ただ、違法金利であれば、そして、違法な取り立てが行われているものに関しては、法律的に返済義務が発生しません。利用者に必要なことは冷静的判断です。闇金からの借金と手を切るには、弁護士や司法書士に相談することが適切な方法です。法律の専門家に依頼をすれば、電話や内容証明などで今後の支払いはしない、請求があるなら、裁判で請求してください、との通知を行うことが可能となり、この通知が届けば、大半の闇金業者は嫌がらせをしなくなります。

借金問題を解決するためには、このように法律の専門家の力を借りることが大切です。闇金を利用してしまえば、精神的に大きなダメージを受けることになりますので、細心の注意が必要です。闇金からお金を借りてしまうほど、借金が膨らんでしまったのであれば、絶対に闇金を使用せずに、債務整理を行うなどの処置を取りましょう。大切なことは、一人では判断しないことです。冷静的な判断が自身の窮地を救います。

 

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ヤミ金は完済すれば取り立てなど解決できる?

要約:少額の借金であればヤミ金でも無理なく完済できるのではないか、このように考えて利用する人もいるようです。しかしヤミ金は完済させないためにいろいろな手法を駆使しています。一度手を出してしまうと最後になると思ったほうがいいです。

 

ヤミ金を利用して苦しんでいる人の中には、最初借りるときにヤミ金とわかっていて利用する方も少なくありません。「借りるのは数万円程度、これなら完済できるのではないか?」このように思ってしまうからです。しかし結論から言うと、ヤミ金の借金を完済するのは至難の業です。

 

暴利によって借金は膨らみ続ける

ヤミ金が完済できない理由、それは金利にあります。通常の金融業者よりも高い利率に設定することで、どんどん利息の支払いを大きくして元本が返済できないからくりになっています。どのような金利設定になっているか、それは業者によって異なります。よく言われているのはトイチです。10日で1割の利息が発生することです。しかし現在ヤミ金業者の中でもトイチで営業しているところがあれば、業界ではむしろ良心的(?)なところかもしれません。

 

現在のトレンドになっているのは、トゴです。トゴとはトイチと同じような発想で、10日で5割の利息を取ることです。そのほかには週三・週四と呼ばれる言葉もあります。これは1週間でそれぞれ3割・4割の利息が発生するシステムです。それぞれ年利で見ると、トイチ365%・トゴ1825%・週三1564%・週四2085%になります。利息制限法では年利の上限が10万円未満20%・100万円未満18%・それ以上15%です。いかに高利であるかこれだけでもお分かりでしょう。

返済期日までの期間が短い

ヤミ金は完済できないシステムである、その理由として返済期間があります。先ほど見た金利を見ると「10日」や「1週間」といった期間を単位にしています。通常のキャッシング業者なら、1か月に1度のペースで返済期間を設けています。1か月間の猶予があれば給料などでお金を準備できるでしょう。しかし10日や1週間でお金を準備するのはかなり厳しいです。そもそも手元にお金がないから借りるわけであって、それから10日・1週間でお金を準備できる人は限られるでしょう。返済できなければ、利息がどんどん加算されます。結果的に返済額が雪だるま式に増えるので、どこかで行き詰ってしまうパターンが多いわけです。

勘違いしやすいジャンプとは

ヤミ金というと、返済できないと執拗な取り立てに合うようなイメージを持つ人もいるでしょう。しかし中には親切なように見える業者もあります。例えば返済期日までにお金を準備できないと、「では利息だけの支払でもいいですよ」と言ってくる業者もあります。全額の返済ができなくても利息だけなら何とか準備できるという人はいるでしょう。すると「助かった」と思う人もいるかもしれません。しかし利息だけ支払っただけでは、元本は一切減りません。すなわち次の返済時でも同じだけの利息が発生することになります。このような手法を業界内では「ジャンプ」といいます。

 

返済できない→利息の支払いをする→元金・利息は変わらず→また返済できない→利息だけの支払をする…これのループに陥ってしまう人もいます。全く元本が減らずに、永遠返済を繰り返す状況に陥ってしまうわけです。5万円をトゴの計算で借り入れたとします。この場合10日に1回、半分の2万5000円を利息として支払います。これでジャンプを繰り返すと1か月経過して7万5000円の支払いをしているにもかかわらず、元本は1円たりとも減っていないのです。このような理不尽な返済システムになっているので、「早めに完済すればいいや」と安易に思わないことです。

いちゃもんをつけて返済を邪魔するケースも

ヤミ金の中には、返済できる人にも返済させずに利息をむさぼるケースもみられます。これは実際にネットに投稿されたヤミ金の体験談です。トゴの業者から予定外の出費で1万円を借りました。この人は10日後には給料日がある、利息含めて1万5000円程度なら返済できると思って借りたそうです。そしてお金を準備して業者から「返済日に振込先を教える」といわれていたので当日に連絡を取りました。すると「関西の場合には前日の10時までに連絡しなければならない」といわれてしまって「今回は利息分だけを支払うように」との指示を受けました。

 

次回に利息含め2万5000円を返済すればいいと思って連絡を取ったところ、何度コンタクトをとっても応答がありませんでした。そして翌日になったら電話がつながって「連絡がなかったので関西の処理ができない」といわれてしまいました。結局返済期日に完済ができずに、結局利息だけを支払い続ける羽目になってしまったということです。

そもそもヤミ金の借金は返済義務がない

このようにいろいろなやり口で完済できないようにするのがヤミ金のやり方です。「少ない金額の借り入れだから完済できるだろう」と思って、安易に手を出すべきではないです。そもそもヤミ金は違法業者です。このため利息はおろか、元本も返済の義務はありません。これは平成20年6月10日に最高裁でも判例があります。ヤミ金からお金を借りて返済できなくなっているのであれば、借金問題専門の弁護士や司法書士に相談することです。

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闇金融は恐ろしい…その被害事例をいくつか紹介

要約:闇金融でもお金を返済できれば大丈夫ではないか、このような安易な気持ちで利用してしまう人もいます。しかし闇金融業者はあの手この手で債務者を追い込んでいきます。最初から手を出さない、出してしまったら弁護士などの専門家に相談することです。

完済のできない闇金融取引

急な出費で消費者金融にネットを介して借り入れの申し込みをしたところ、その業者から連絡はありませんでした。ところが数日後携帯電話で「お金にお困りではありませんか?」といわれ、融資を受けることになりました。2万円を借り入れて、1週間後に3万円を返す条件で借入をしました。この時返済日には連絡を入れるように言われたそうです。

 

当日の午後先方に連絡を入れたところ、「午前中に連絡をしないと受け付けられない」といわれてしまって延滞料としてプラス2万円支払うように言われたそうです。3万円は準備できても5万円を用意することができなかったので、利息だけ支払って完済は翌週に持ち越しということになりました。翌週5万円を準備することができず、そのタイミングで別の業者から連絡が入り3万円を借りて最初の闇金の返済はできました。ところが手持ちがなくなったので闇金からお金を借りる羽目になってしまい、結局8社の業者から借金をする羽目になってしまったといいます。

 

お金を勝手に振り込まれる「押し貸し」

生活費が不足していて、ヤミ金からお金を借りようと申し込みをしたのですが、最終的にはキャンセルしました。それで話は終わったと思っているとしばらくして闇金業者から連絡が来て、「ここからキャンセルはできないからいったん借り入れをしなければならない」といわれてしまったそうです。こちらは認めていないのに、闇金業者は勝手に銀行口座にお金を振り込んできました。5000円を借りて、数日後に利息含め2万5000円返済するという条件でした。

 

ヤミ金が執拗に返済要求してきたので、2万5000円をやむなく支払いました。ところが闇金業者は「2万5000円は利息であり、完済するには10万5000円支払え」と言ってきました。そして10万5000円を返済したところ、「登録抹消料として7万8000円を支払え」と言い出したそうです。こちらが求めていないのに勝手に振り込んでしまう手法のことを押し貸しといいます。

システム金融に注意が必要

闇金業者の手法の中の一つに、システム金融があります。これは主に事業を営んでいるところに貸し付けを行う闇金融です。ある建築資材や金物を販売する会社を経営していた人が不景気の影響で資金繰りがうまくいかなくなって、ファックスで勧誘してきた業者に借り入れを行いました。その条件は、手形・小切手を担保にして貸し付けを行うというものでした。あるところに申し込んで、返済のタイミングになるとほかの業者から融資の勧誘がありました。気が付くと3社から借り入れがあって、額面600万円以上の11枚の手形を担保として差し出したということです。もし金融業者が担保にしている手形を現金化されると当人は手形を落とすことができなくなり、銀行の取引が停止して、倒産せざるを得なくなるわけです。

 

複数の闇金有業者にお金を借りて窮地に

消費者金融を利用していたのですが、返済金を準備することができず闇金融にお金を借りることになりました。あるところから3万円を借りたのですが、利息は10日で1万円発生し、借金が雪だるま式に膨らんでしまいました。自分で返済することができず、ほかのヤミ金でお金を借りることになり、借金返済のために借金を重ねるという自転車操業の状態に陥ってしまいました。気が付くと闇金融10社からお金を借りている後戻りのできない状況に追い込まれてしまったとのことです。

 

返済できないので厳しい取り立てにさらされるようになりました。自分だけでなく、勤務先や家族にも連絡がいくようになりどうにもならなくなって借金問題専門の弁護士に相談することにしたそうです。しかし相手はいわゆる090金融といって携帯電話で営業をしていました。携帯電話の名義がほかの人になっているため、なかなか実態をつかめなかったそうです。

 

銀行口座を渡すように迫られた

闇金とお付き合いをしていましたが、これまでは期日通りに返済していたのでいいお付き合いができているものと思っていました。ところがある日冠婚葬祭など思わぬ出費が重なったため、期日までにお金を準備することができず「翌月まで待ってほしい」と連絡しました。ところが相手は「金がないなら友達に借りてでも支払え」と厳しい強硬な態度に出てきたといいます。「そんなことはできない」というと、相手は「口座を2個作って通帳とキャッシュカードをセットで渡せ」と言ってきました。口座売買を持ち掛けられてしまいました。

 

近年ではソフト闇金といって、強引な取り立てをしてこない業者も多いです。しかし返済期日を守るような人に対してはこのような態度をとりますが、返済が1回でも送れると態度の豹変する業者もみられます。口座を譲り渡すように求めるのは、何か犯罪に使われる可能性があるからです。お金に困っていても、口座を引き渡すようなことは避けるべきです。

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闇金に対する法律家の取り組みについて

日常の生活をしていて自分が稼いでいる範囲で何でも賄えれば問題はありませんが、人生には予期せぬことも起こり、思いがけない出費を強いられることも多々あります。そんなときに気がつかないうちに借金の泥沼にはまってしまい、闇金に手を出してしまう人もいます。闇金は一度関わってしまうと素人が対処していくのはとても大変です。ここでは闇金に対する法律家の取り組みについてご案内していきます。

①闇金関連で相談可能な法律家

まず初めに闇金問題で相談できるところにはどんなところがあってどのような対応をしているのか見てみましょう。

生活消費センター

消費者が悪質な企業や業者から経済的な被害を蒙った場合に相談できる窓口です。話は聞いてもらえますが、最終的には専門の弁護士に行くようアドバイスされます。相談にはのりますが闇金に関しては生活消費センターで解決にまで至るのは難しいでしょう。

警察

闇金の取立てで暴力事例が発生しない限り、通常の取立てでは警察は民事不介入ですぐに動いてはくれません。通常警察で話しを聞いてもらうのは生活安全課にいきます。警察に助けを求めるメリットはお金がかからないことです。一般人からの被害届だけでは闇金業者の逮捕にまで至るのは難しいようです。警察に相談に行って業者に対して警告電話はしてくれますが、それで一時的に業者からの取立てはストップしてもほとんどのケースで、取立ては時間がたてば再び始まります。

法テラス

法テラスとは国家によって設立された法律に関する相談ができる公的機関です。法テラスを通して近くにいる弁護士を紹介してもらえます。3回まで弁護士との無料相談と、法テラスに費用を一時的に立て替えてもらうことが可能です。但し依頼する場合審査と弁護士相談までに時間がかかることと、弁護士を選ぶことが出来ないというデメリットがあります。

被害者の会

クレサラ被害者の会は「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」が正式名称で借金の返済に困っている人の相談にのるNPO法人で全国で63の被害者の会が加盟しています。相談に行くと被害者の会が対応方針を決め、弁護士を紹介してくれます。入会金・年会費の他に弁護士費用がかかります。但し被害者の会を装った悪徳業者も存在するので要注意です。

闇金に強い弁護士・司法書士

闇金に対する交渉ノウハウと実績を持っている法律家です。かかる費用の相場は5万円くらいです。闇金は高金利違反と無登録営業で法律を犯していてもちろんそれは承知の上のことですから、闇金対応経験が豊富な弁護士や司法書士が出てくるのを嫌っています。闇金問題を専門に扱って経験もある法律家は、闇金業者を逮捕に追い込ためのノウハウを持っているのが普通です。

②闇金に関連する過去の法律事例

それではここで闇金に関連した過去の判例を見てみましょう。
2005年福岡高裁と2008年最高裁判例により以下の点が認められています。
・闇金融から借りた金は元金も含めて返還する必要がない
・闇金融から借りた後に闇金融に支払った金額はその全額を返還請求できる
とあり、2007年の法改正では闇金の刑事罰は「10年以下の懲役又は3,000万円以下の罰金又はその併科となっています。

③闇金に対応する法律家の取り組み

ここでは闇金に対する実際の法律家の取り組みについて見てみましょう。
近年における闇金業者の手口も多様化していてそれら様々な新種の手口にも対応しています。
・個人間取引として合法を装った貸付
・何度返済金を納めても完済させない手口
・ギフト券や現金以外のもので返済させる
・企業に対して手形や小切手を担保に貸付ける
・いくら払っても元金が減らない
闇金問題に強い弁護士や司法書士は以下の取り組みで対応しています。
・法律家が対応することによって7~8割の闇金業者は即日で取り立てをストップ
・身内や家族、同僚などに知られたくない被害者の状況を把握しているので基本的に「秘密厳守」のスタンスを維持
・ほとんどの法律家が無料相談を行っていて何度でも相談することができる
・一口に闇金業者といっても多くの違ったタイプがあり、普通の企業タイプからヤクザまがいの業者まですべてに順応した対応ができる
・平均弁護士費用は5万円程度で、後払いや分割払いにも対応しているところがほとんど。

④まとめ

最初にご紹介した様々な相談機関に行っても最終的には闇金問題に強い法律家のところに行くことを勧められます。ですから時間を無駄にしないためにも初めから闇金対応の経験豊富な法律家を探すことが一番です。闇金は取立ても厳しく借金がどんどん増えるような仕組みで債務者を追い込んできますので、1日も早い対応がベターなのです。幸い今の時代インターネットでいくらでも必要な情報は入手できますから、例えば「闇金 解決」で検索すると闇金の専門家を見つけることができます。いくつかのサイトを比較してみながら、まずは無料相談してみてください。

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2017~2018年におけるヤミ金の傾向と近代ヤミ金の怖い点とは?

ヤミ金といえば人気のコミック漫画がテレビドラマ化や映画化されたりした「闇金ウシジマ君」がよく知られていますが、実社会でもヤミ金に手を出して返済に苦労している人は少なからずいます。ここではそんなヤミ金、それも近代ヤミ金の特徴や怖い点などを検証してみました。
ヤミ金に関わって悩んでいる方、どうぞ参考にしてください。

①ヤミ金のとその歴史

まず最初にヤミ金とは何なのか、そしてその歴史を振り返ってみましょう。
ヤミ金とは闇金融のことで国家や都道府県官庁に貸金業としての登録を行わずに裏でお金を貸す業者をいいます。またたとえ登録をしていても出資法の制限を超えて高金利を取る業者も闇金融に含まれます。

そもそも貸金業とはお金を貸してその利息で利益を得る商法ですが、金貸し自体は貨幣の登場と共に出現したといわれています。いわゆる高利貸しですが、古くは鎌倉時代に借上人(かしあげにん)と呼ばれる金融業者が現われたのが始まりです。そして貨幣経済の発展とともに江戸時代には様々なタイプの高利貸しが暗躍していました。

ヤミ金の最近の流れとしては1990年代前半に闇金業者が現われ、後半にはヤミ金被害が全国に広がります。2003年ヤミ金心中事件があり、その影響を受けて警察の取り締まりが強化され、その後ヤミ金業者からの暴力的取立ては沈静化に向かいます。2008年には最高裁で「ヤミ金の借金は元本返済不要」の判決が出ます。2016年ヤミ金はスマホ向けサイトでの集客がメインに、2017年にはLineが主流となってきました。以前は電柱の張り紙やポストのチラシの広告で集客していましたが現在はインターネットからの集客が多くなっています。

②ヤミ金と消費者金融との違い

ここではヤミ金と消費者金融(サラ金)との違いを見てみましょう。
よくヤミ金とサラ金を同じと思っている人がいますが、消費者金融とヤミ金には明確な違いがあります。むやみにヤミ金に関わらないようにするためにもその違いを知っておく必要があります。以下の項目で挙げているのが消費者金融で(カッコ)内がヤミ金のやり方です。
・貸金業の登録をして正規に営業している(登録はせずに違法で金貸しを行っている)
・法定金利を守って法外な高金利を取らない(法定金利はあってないも同然、高額金利貸付が普通)
・無職の人やブラックリストに載っている人には貸さない(他で断られた人でも誰でもOK)
・規定の審査に通った人にのみ融資をする(審査なし、手続き不要)
現実にはヤミ金をヤミ金と知らずに消費者金融と思って借りてしまう人もいます。何とかお金を借りたいと思っている人の心理に漬け込んで言葉巧みに誘ってきますので、知らずにヤミ金と契約してしまい気がついたら後の祭りというケースも決して珍しくありません。

③近代ヤミ金の形態

それではここで近代ヤミ金の形態と具体的な手口を見てみましょう。
現代のヤミ金業者の90%は店舗を持たずに090金融と呼ばれ、携帯電話のみで営業しています。残りの10%はやはり店舗なしで顧客と待ち合わせをして貸付をするタイプです。集客はインターネット経由の場合、一見してもヤミ金とはわからないようなハイクォリティのホームページが作られて巧みに勧誘を行っています。その他ではヤミ金業者はリスト屋から自己破産した人や貸金業者からお金を借りたことのある人の情報が載ったリストを購入して、そのようなお金を借りる可能性のある対象者にDMを送ったり電話で勧誘したりして顧客を募ります。

④近代ヤミ金の手口

ここではどのようにしてヤミ金業者がお金を貸すのかその手口を見てみましょう。
通常ヤミ金は・審査なし・即日融資・ブラックの方もOKなどの言葉で融資者を釣ります。DMや広告を見て電話をしてきた人に対面での待ち合わせ場所に呼ぶかあるいは運転免許証などの身分証をFAXで送らせて、初回の利息分を天引きした金額が手渡しか振り込みで融資を行います。

借用書は振り込みの場合はなくて、対面の場合用意している業者もいますが、借入額や利息などが空欄になっていて本人の署名捺印だけ取るなどもケースもあります。特に最近の手口は以前のような暴力的な取立てがなくなった代わりに、業者のやり口もより巧妙化してSNSを使って名指しで信用を傷つけたり社会的ダメージを与えるケースが増えています。

⑤まとめ

借金をする人の傾向としては「どうしてもこのお金が必要」という強迫観念があり、借りられるところならどこからでも借りたいという思いに囚われています。ヤミ金からは借りないに越したことはありませんが、運悪くヤミ金からお金を借りてしまった場合は、とにかくヤミ金に対応している専門家に相談することです。一度借りてしまうとヤミ金業者は次から次へと魔の手を伸ばしてきますので、できるだけ早く専門家のアドバイスを受けることです。インターネットで検索すればいくらでも出てきますので、慎重に各社の取り扱い事例を見比べて、口コミなども良く見て無料相談をしてみることをおすすめします。

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